西部タンカー株式会社は、1949年の創業以来、貫して液体貨物の海上輸送に従事してまいりました会社です。

この約70年、石油類の海上輸送から石油化学製品の海上輸送へ進出し、石油類ならびにケミカル輸送に特化した内航物流企業として、実績を重ねております。

西部タンカー株式会社は、次の事業を展開しています。

各事業についてご紹介します！

当社は製鉄所内のコークス炉において石炭を乾留する際に発生するコールタールや粗製ベンゼン及びこれらを分留することで得られるクレオソート油、吸収油等の芳香族炭化水素化合物をケミカルタンカーにて年間約90万トン輸送しています。

当社はコールタール及びコールタール蒸留製品の輸送に関して国内最大の輸送実績を有しており、長年培ってきた豊富な実績・経験から冬季北日本のような厳しい気象条件下であっても安全・安定運航を最優先とする効率的な運航に努め、主要荷主である日鉄ケミカル＆マテリアル株式会社、その他荷主各位の大切な製品を輸送させていただいています。

コールタールは石炭を乾留してコークスを製造する際に得られる副生成物の一つであり、他にも粗軽油が生成されます。

コールタールをさらに蒸留することにより、下図に示すようにナフタリン、クレオソート、ピッチ等が製造され、それらの物質から様々な製品が作られます。

当社は主要荷主である日鉄ケミカル＆マテリアル株式会社及びNSスチレンモノマー株式会社の石油化学製品（スチレンモノマー、BTX、シクロヘキサン等）を中心とした液体貨物の輸送を後述のケミカル輸送船にて、安全・安定輸送を最優先として取り組んでいます。

また、日鉄ケミカル＆マテリアル株式会社の95％ナフタリンを中国・韓国などへ外航輸送しており、高品質・高温度の貨物輸送における品質管理のノウハウを蓄積しています。

当社は2,000KL積船1隻、1,000KL積船と500KL積船各1隻の計3隻の白油タンカーと、1,000KL積船1隻と500KL積船3隻の計4隻の黒油タンカー、合計7隻のタンカーにより石油製品の国内輸送を行っています。

石油輸送は主要荷主であります株式会社新出光、林兼石油株式会社を始めとする荷主各位の石油製品を、福岡を拠点としながら、離島航路を含む瀬戸内海・九州一円を主要航路として年間約90万KLを輸送しています。

当社は、1949年の創業以来、石油類の海上輸送からコールタール及びクレオソート油等のタール蒸留製品・石油化学製品の海上輸送を展開し、液体貨物の海上輸送では日本トップクラスの取り扱い実績があります。

法令遵守の社内指導や航行ルール（社内）の策定、安全対策社内研修を定期的に実施。海上保安庁など当局と連携した安全運航に努めるなど、安全第一・安定輸送を追求し続けています。

内航海運の特徴として特定荷主との強い結びつきが挙げられます。私たち西部タンカーは特定荷主のもとにおける海上輸送部門(インダストリアル・キャリア)として、荷主の信頼の下に安全安定輸送に専念しています。

国内各地における出荷主様から受荷主様の納品先まで効率的な海上輸送を行います。

そのフィールドは国内海上輸送が中心であり、一部は海外への輸送も取扱っています。