日本ペイントマリン株式会社は、140年以上の歴史を持つ日本ペイントの創業事業である船舶塗料事業を運営する会社です。1880年代から船舶用塗料の開発におけるパイオニアとして、市場のニーズを先取りし、環境にも優しい先端技術の開発に取り組んでいます。

日本ペイントグループのグローバル拠点における製造・販売・サービス・物流を活用し、世界中のお客様に高品質な製品、技術サービス、知識を提供しています。なお、私たちは最新の技術を取り入れ、お客様のビジネスにおける環境負荷低減にも貢献しています。

日本ペイントマリン株式会社は、船の保護のため様々な製品に限らず多様なコーティングソリューションを提供しています。

多くの塗料製品ブランドの中から、3つをご紹介します！

FASTARは、当社独自のナノテクノロジーを採用した画期的な新世代の加水分解型船底防汚塗料です。親水・疎水ナノドメイン構造と加水分解反応の組合せにより、低膜厚でありながら、防汚剤の溶出を正確にコントロールすることで高い防汚性を発揮します。

これにより、期待通りの防汚性と同時に、入渠時の作業工程の最適化、燃料消費量・CO2排出量の低減を可能にします。FASTARは、船舶の効率的な運航と船社及び造船所のＥＳＧ経営に貢献します。

AQUATERRAS（アクアテラス）は新規加水分解ポリマーを採用した、世界初完全防汚剤フリーの加水分解型塗料です。親水・疎水ミクロドメイン構造と加水分解反応の組合せにより、海洋生物が付着しにくい特性を有しながら、船体の摩擦抵抗を大幅に低減します。

従来の防汚塗料と異なり、防汚剤を全く含まない海洋環境に配慮した設計でありながら、安定した長期防汚性能とポリシングにより、優れた燃料消費量・CO2排出量の低減を可能にします。

NOA（ノア）シリーズは、「色で膜厚がわかるSelf-Indicating (SI) テクノロジー」を採用した高性能エポキシ塗料です。下地が透けて見える場合は、膜厚が薄いことを示します。この性能により、塗装作業中や検査工程において、ビジュアルで必要かつ適切な膜厚に達しているかを容易に判断することができます。

従来、測定ができなかったエッジ部やコーナーといった箇所も色で十分な膜厚がついていることを確認できるため、長期間の防食性を維持することが可能です。

船舶の各々の部位に求められる防食ニーズに応じて、船舶の幅広い用途でさまざまなNOA製品シリーズをご使用いただくことが可能です。

日本ペイントマリンの特許取得済みのウォータートラッピング機能を使用して、船体の流体力学的フットプリントを低減する、生体模倣の低摩擦防汚塗料です。日本ペイントマリンの最も効果的なセルフスムージング銅-シリル-アクリレートコポリマー防汚塗料を使用することにより、安定した長期防汚性が発揮されます。

クリーンな船体、正確で予測可能なセルフスムージング、および独自のウォータートラッピングテクノロジーの組み合わせにより、検証可能な効果が得られます。これらすべてが組み合わさり、船体と海水との表面摩擦が真に低くなり、検証可能な燃料とCO2排出量の節約につながります。

LF-Seaの生体模倣技術は、マグロの皮膚から着想を得たものです。特別に配合された独自のヒドロゲルが、日本ペイントマリンの超効率的な銅シリルアクリレート自己研磨防汚塗料に組み込まれています。

次に、このヒドロゲルは、塗膜と海水の間の界面に微細な補足された水の層（ウォータートタップレイヤー）を形成します。ヒドロゲル技術とそれが生み出すウォータートラップレイヤーは、船の摩擦抵抗を低減します。

日本ペイントマリンは国内の３つの研究開発拠点をベースに環境配慮と機能の両立を目指した船舶塗料の開発を行っています。特に、岡山県玉野市にある臨海評価技術センターでは海洋環境を再現した機能・技術評価テストを実施しています。

GHG削減などの社会課題の解決として、低摩擦・燃費低減塗料などの技術により海事産業の発展に貢献します。