学んだことをまとめた発表会!今日から私は船博士!|船(造船)の仕事を通じて将来の仕事を考えよう

一般社団法人日本中小型造船工業会は、次世代を担う子ども達に造船業を中心とする海事産業を通してものづくりの素晴らしさを知ってもらうため、キャリア教育の一環として各地の小中学校において海事産業ものづくり体験講座を実施しています。
2024年度は山口・愛媛・広島・高知の4県8校で実施され、約400人以上の子どもたちが造船業や海事産業について学んでいます。
山口県 下関市立長成中学校
愛媛県 宇和島市立城北中学校
広島県 尾道市立向島中学校・呉市立仁方中学校・呉市立郷原中学校・広島大学附属三原小学校
高知県 須崎市立須崎中学校・須崎市多ノ郷小学校
今回の記事では2024年12月11日に須崎市立多ノ郷小学校で行われた、海事産業ものづくり体験講座の様子をご紹介します。
リハーサル
事前に行われた講座ではタブレットを使用し、発表用のスライドショーを作成していました。各班に分かれ、入念にリハーサルを行いました。話す順番、スライドを再度確認し、みんなにわかりやすく伝えるための工夫をしっかり考えていました。


各班で役割分担し、落ち着いた雰囲気で臨むことができました。
発表会
「暮らしと船」について

一般社団法人をかしやより講演いただいた、ガイダンスでは暮らしと船について教えていただきました。
船が運んでいるもの、日本の食料自給率やエネルギー自給率等、子どもたちが感じたことを織り込みながら発表することができました。
「株式会社 新来島高知重工」について

株式会社新来島高知重工では造船について説明を受け、造船所内を見学しました。
見学に行った際に、教えていただいたことをしっかりまとめていました。
造船所の広さ、働いている人の数、どのような仕事があるか等、新たな発見が盛りだくさん。
船はもちろん、造船所やそこで働く人たちの重要性について学ぶことができました。
「高知県立須崎総合高校 機械系学科 造船専攻」について

高知県立須崎総合高校では各科の紹介や体験授業を受けました。
中でも機械系学科造船専攻では船を建造するために必要な技術や知識を学ぶことを知ることができました。
船がなぜ浮かぶのか、ということをテーマに粘土を使用した実験を行いました。
船を水に浮かべるための形状や、その船に荷物を積んだ時でも沈まないための形状など、学んだことを発表できました。
「船長 海と船を語る」について

一般社団法人日本船長協会から船長さんにお越しいただき、船員さんの働き方や暮らし、役割などを教えていただきました。
船長さんの実体験のお話は、子どもたちにはとても新鮮で、得たものも大きかったのではないでしょうか。
聞いている人たちも参加できるクイズ形式にすることで、にぎやかに楽しく発表することができました。
スエズ運河では海賊も出ることを知り、今まで知らなかった世界を知ることができました。
「船の塗料」について

中国塗料株式会社の方から船の塗料役割、製造方法、塗料の種類などを教えていただきました。
発表してくれた子どもたちは未来の塗料についても考えてくれました。
「魚がよってくる塗料」
漁師さんの船で使うことで仕事の効率化が図れるのではないかと考えていました。
子どもたちの柔らかい頭から編み出されたユニークな発想でした。
「船の造り方」について

一般社団法人日本中小型造船工業会の方から船の種類、造り方、造船所についてなどを教えていただきました。
船を作るのにはとても多くの職種の人が関わっていることを知り、将来の自分のお仕事についても考える機会となりました。
株式会社 新来島高知重工や中国塗料株式会社の方から教えていただいたことも織り込みながら、総合的にまとめ、発表することができました。
評価・感想


悩みながら記入していました。
どの班も素晴らしい発表だったので、評価が難しかったと思います。
修了証授与式

最後に一般社団法人日本中小型造船工業会の方より、海事産業ものづくり体験講座の修了証書が授与されました。
「船の仕事(造船)を通じて将来の仕事を考えよう」がテーマの講座でした。
少しでも多くの子どもたちに、船(造船)の仕事の魅力が伝わっていると幸いです。
海事産業ものづくり体験講座は来年度も全国の小中学校で行う予定です。
ペーパークラフトを使用した工作講座・船の塗料・海の生態系・海運や船員の仕事・造船所や造船を学べる高校の見学などなど、さまざまな講座を組み合わせて行っています。
この講座を通して、多くの未来を担う子どもたちに海事産業の世界を知ってもらい、船に携わる仕事を将来の選択肢の一つとして考えてもらえると嬉しく思います。
今後もどんどん情報発信していきますので、CAJS特設ページをぜひご覧ください!!
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この特設ページでは、一般社団法人日本中小型造船工業会が日本財団から支援を受けて実施している「海と日本PROJECT」の活動やSNS情報などを中心に発信していきます。