神奈川機器工業株式会社は、1951年2月の創業以来、ノッチワイヤーをメインとした各種ストレーナの開発・製造・販売を行ってる会社です。

船舶だけではなく陸上へも活動の場を広げ、濾過技術のパイオニアからフロンティアを目指しています。

神奈川機器工業株式会社は次の6つを事業としています。

今回は各事業に使用される製品についてご紹介します！

舶用・陸用ディーゼル機器関連として、各種フィルター及びその他関連機器をラインナップし、国内外を問わず製造・装備・点検及びメンテナンス事業を展開しています。

当社は、陸上発電（コージェネ）や舶用分野のみならず、幅広い産業分野で高品質、低価格かつ短期間でフィルター技術を製造・開発・提供します。

燃料用・潤滑油フィルター、清浄装置、油水分離装置やオイルミストエリミネーターを始め、ガス用フィルターなども取扱っています。

空気中やガス中の固形異物をろ過して除去することによってコンプレッサーなどの機器の保護、ライン二次側への汚染防止、そして環境保全への役割を果します。

プロセスガス中の触媒を回収し再利用したり、また高温のガスをそのままろ過することによって熱 エネルギーを有効に回収利用できます。また、モネル、チタン等の特殊ワイヤーの製品にも豊富な実績があります。

当社では、海上保安庁を始め、海上自衛隊並びに日本原子力研究所等の官公庁向けへも広範囲で貢献しています。

その潤滑油用、燃料油用また水用のフィルターシステムは安全性の責務はさることながら、経済性への追求をも考慮したデザインになっています。

当社のフィルターは原子力関連にも多数採用されており、安全面、品質面においてもその確かさは既に実証済です。最も純度の高い水質を要求される原子力発電にも採用されています。

水用ろ過機器は冷却用海水ろ過の分野で環境保全に大きな貢献を果し、最も純度の高い水質を要求される原子力発電にも採用され、そのろ過精度の高さを実証しています。

戦時中において戦車は主にディーゼルエンジンを搭載しており、そのエンジンの故障はろ過技術の未熟さによるところが多かったようです。このことが油ろ過器の開発に携わり、神奈川機器工業株式会社創業の布石となりました。

原油産出国ではない日本において、油を有効的に利用しなくてはいけない、そして資源の少ない日本に貢献したいとの切なる願いからだったようです。以下はろ過器のろ過材の歴史です。

馬のしっぽをぐしゃぐしゃにしてインラインフィルターとして使用していました。目詰まりを起こしたときは、それを取り外して洗浄し再度使用していたようです。

金網は破れやすく耐久性に欠ける点がありました。フィルターの逆流洗浄（逆洗）という発想は終戦当時からありましたが、金網の強度の問題から逆洗式フィルターは難しいものと考えられていたようです。

単式のろ過器ではフィルターが汚れた場合、油の流れを止めなければフィルターの洗浄を行えなかったため、複式のフィルターが使用されるようになっていたようです。

堅牢なノッチワイヤーエレメントは、扱い易く耐久性に優れた生涯型のろ過器を完成させ、強度的に様々な問題を解決し逆洗洗浄をも可能にしました。従来の複式のろ過器はエレメントを取り外し、開放洗浄を行わなくてはなりませんでしたが、近年ノッチワイヤーエレメントにより複式逆洗型ろ過器へと発展していきました。

複式逆洗型ろ過器はその名の通り、ノッチワイヤーを２筒のケース内に収容し、本体中央のコック操作によって油の流れを中断することなく簡単に逆洗できるようにしたものです。