「船ってどうやって浮くの?」小学生も驚く大きな船の秘密|新来島どっく大西工場 造船所見学

船を造る上では営業・事務・設計・研究開発・資材調達・製造・安全・などなど数多くの職種があり、その専門分野も多岐に渡るので、1隻の船を建造するのには多くの人々の力が必要となります。
そういったプロの方々が集まり、船を造る工場のことを造船所といいます。


一般社団法人日本中小型造船工業会は、次世代を担う子ども達に造船業を中心とする海事産業を通してものづくりの素晴らしさを知ってもらうため、また、造船業が地場産業として重要であることを再認識してもらうために、キャリア教育の一環として各地の小中学校において、日本財団からの支援により、海事産業ものづくり体験講座や造船所の見学会を実施しています。
今回の記事では2024年10月3日に(株)新来島どっく大西工場で行われた、造船所見学会の様子をご紹介します。
造船所見学会 今治市立乃万小学校


今治市立乃万小学校の3年生116名の生徒たちが工場見学を行いました。
見学前には造船所で働く方から新来島どっくについてと見学の諸注意があり、生徒の皆さんは真剣にお話を聞いていました。

ヘルメットを被り、準備OKです。
造船所見学
バス移動


新来島どっく大西工場の広さは地元のショッピングモール3倍もあり、子どもたちの足では移動が大変です。移動は全てバスを利用して行われました。移動中も造船所についての説明があり、生徒の皆さんはメモを取り、真剣に学んでいました。
大迫力の作業現場


大きな鉄板の溶接や、工場内のクレーンで大きな鉄板を運んでいるかっこいいドックマンの方々の様子も見学できました。実際に使用される鉄板にも触れ、手触り・音・においなど感じたことをメモに残していきました。
メモを取る手が止まらない生徒の様子が印象的でした✨
建造中の船の見学


建造中の船を間近で見学できました。とても大きな船は「ドック」と呼ばれる深い溝の中にあり、進水するまではこのドックで溶接や塗装などの現場作業が行われます。海がすぐ近くにあり、ドックの中に海水を取り入れることで船を浮かばせることも教えてもらいました。
実物を見た子どもたちは大興奮♪
現場でしか感じることのできない素晴らしい経験でした。
生徒の声
工場見学はどうでしたか?

学校より大きい船でびっくりした~
音が大きかった~
オレンジジュースありがとうございます。
バスから見た船のパーツが大きくてすごかった~
職人さんがかっこよかった~
大きなクレーンに乗ってみたい~
食堂のご飯が食べてみたい~
子供たちならではの純粋で可愛いお話が聞けました。
質問コーナー


見学を終えて、生徒たちが気になった点を、お姉さんに質問していました。
みんなの前で発表するのは勇気がいりますが、しっかりハキハキお話できていました。
造船所で行われている溶接作業や船の塗装の様子などの実際の作業風景を見学することで、ものづくりや船の素晴らしさを再認識できる良い機会になったのではないでしょうか?
この見学会を通して、多くの子どもたちに海事産業の世界を知ってもらい、船に携わる仕事を将来の選択肢の一つとして考えてもらえると嬉しく思います。
みなさんの地域でも造船所見学会が開催されるかも!?
今後もどんどん情報発信していきますので、CAJS特設ページをぜひご覧ください!!
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この特設ページでは、一般社団法人日本中小型造船工業会が日本財団から支援を受けて実施している「海と日本PROJECT」の活動やSNS情報などを中心に発信していきます。