株式会社東京ノッズル三崎製作所は、約70年にわたり、品質にこだわったサービスを提供してきました。整備を通してお客様の安全をいかにして低コストで実現するか。三崎工場と尾道工場という2つの工場が連携して切磋琢磨し、整備サービスの品質を上げてお客様の信頼が得られるよう努めています。

整備技術の追求に、終わりはありません。船舶のエンジンや動力エネルギーが多様化している現代では、整備サービスに求められるものも多様化しています。東京ノッズルは長年、船舶の安全航行を支えてきた整備・修理のスペシャリストとして、さまざまなニーズに柔軟に対応してきました。そしてこれからも、お客様に一層求められる存在であり続けるよう、一人ひとりが努力し、挑戦し続けます。

株式会社東京ノッズル三崎製作所の事業は次の通りです。

事業について紹介します！

東京ノッズルは長年にわたり、西日本、東日本で船舶のディーゼルエンジン噴射装置とガバナのメンテナンスを手掛けてきました。しかし、近年は船舶のエンジン型式の多様化や環境規制、燃料費高騰などを背景に、整備に求められるものも多様化しています。

長年培った整備技術を駆使してお客様の安全を守っていくこと。納期短縮やコスト削減のニーズに柔軟に応えながら、新しい時代に求められる整備・修理を行うこと。東京ノッズルはこの2つの視点で整備サービスを追求し、挑戦し続けています。

プランジャーとスリーブは舶用ディーゼルエンジンの心臓部である燃料噴射ポンプに組み込まれる重要な部品です。過酷な使用環境の中で稼働するため、摩耗や腐食、固着などにより部品のダメージが進むとエンジンに大きな影響がでる恐れがあります。

そこで定期的なメンテナンスを行い、部品の品質チェックを行うことが大切です。プランジャー・スリーブの再生修理は難易度の高い加工技術を要します。東京ノッズルは豊富な経験に基づく技術とお客様ニーズに対応するサービスを融合させ、付加価値の高い再生修理メニューを用意しています。

ガバナは調速機であり、エンジンと直結した部品です。数多くの部品で構成されているため、オーバーホールではガバナ周辺の知識は欠かせません。整備の中でも難しい部類に入り、ガバナの作動原理を深く理解した技術スペシャリストが担当しています。

ガバナ整備ではエンジンを長時間ストップさせられないため、迅速な整備が求められます。専任スタッフによるスピーディな対応をすすめる東京ノッズルは、お客様ニーズに十分お応えできる短納期での整備が可能です。また官公庁など社会インフラとして責任のあるお客様へのサービス実績も多数。社会に貢献する意識を持ってメンテナンスにあたっています。

舶用大型エンジンから小型エンジンまで、様々なメーカーの燃料噴射ポンプの整備を行っています。燃料噴射ポンプはエンジン性能を左右する一方、安全性を担う重要な部品です。東京ノッズルは経験に裏打ちされた技術により点検、計測、整備を実施し、性能試験をクリアした安全性の高い部品をお客様のもとにお届けします。

燃料噴射ポンプの主要部品であるプランジャーにおいては、噴射ポンプ整備で長年培った数々のノウハウを活かし、性能はもちろん品質、コスト面でもお客様に納得いただける再生修理のご提案も行っています。

PC、UEC、スルザー、B/W各メーカーの燃料噴射弁の整備と、ノズル、スピンドルガイドの整備を行っています。燃料噴射弁はオーバーホールして噴霧状態や噴射音、後だれの有無を確認。専用テスターで噴射圧力のコンディショニングチェックを行い、規定の圧力になるよう調整します。

噴射弁の組み込み部品であるアトマイザー・ノズルに関しては、噴射弁としての整備はもちろん、部品単体の再生修理も実施。長年のメンテナンス経験で培った技術で部品1点から再生が可能です。

環境規制や燃料費高騰が叫ばれる中、エンジンも新たな時代に突入しています。東京ノッズルは従来のディーゼルエンジン噴射装置の整備ノウハウを活かし、新しいタイプの噴射システムの整備にも対応しています。

高品質なメンテナンスサービスを提供するための熟練技術や、各種テストで部品の最終チェックを行う厳しい目など、東京ノッズルが培ってきた整備ノウハウの蓄積が舶用・陸用エンジンの安全性を守るのです。

指圧器弁、安全弁、始動弁は構成部品が細かく多いのが特徴です。東京ノッズルでは1点1点の部品をムラなく、きめ細やかに整備します。受け入れ後、オーバーホールして計測し、各種間隙やダメージの点検を行い、部品が使用可能かどうかの判断をします。

バルブなどの部品交換が必要な場合は、熟練スタッフが機械加工して自社で部品を再生。組み立てた後には、気密テストや耐圧テストを実施し、動作確認を行ってからお客様のもとへお届けします。

東京ノッズルの高圧管再生修理は受け入れ時に耐圧テストを行い、両端のシート部を修正し、シート部の当り面角度を調整。整備後の耐圧テストを行ってお返しします。

また、オプション修理としてシート部にオリジナル形状の溶接加工をすることにより、耐久性のある再生品に仕上げます。シート部の“シート部肩幅”、“当り面角度”、“シートに近い位置のパンク修正”が可能です。

ストレーナーは早いサイクルでの交換が望ましく、取り付け品を洗浄するには多大な時間と労力がかかります。東京ノッズルのストレーナー洗浄サービスは、超音波洗浄を行うことで落ちにくかったひどい油汚れも確実に除去。ジェット噴射洗浄の後にカーボン洗浄、加温水洗浄を行い、フィルター自動循環サイクル型の超音波洗浄により、フィルターを傷つけることなく油汚れを落とします。

2層式をはじめ、あらゆるタイプのストレーナーに対応。まとまった数量のご依頼もスピーディかつ確実にこなし、お客様の洗浄にともなう労力を削減します。

従来の修理の現場では金属と金属を接合するとき、一般的には溶接が主流でした。東京ノッズルは溶接に代わるサービスとして、摩擦圧接技術に着目。摩擦圧接は自動車などの重要部品の新造をはじめ、各種工業製品において実用されている接合技術です。

摩擦圧接は自動車などの重要部品の新造をはじめ、各種工業製品において実用されている接合技術です。面と面を合わせて回転と摩擦熱によって接合するので異素材同士の接合も可能。接合部分の強度は材料単体時よりアップします。

これまでに再生プランジャーや再生シャフトの新造に実績があり、耐久テストを繰り返した結果、高い安全性が確認されました。

摩擦圧接には大きな可能性がある。東京ノッズルはそう考え、この技術を舶用修理だけでなく、あらゆる業界の様々な用途に合わせて応用し、新しい時代の機械加工をご提案していきます。

東京ノッズルには長年修理で培ってきた技術とノウハウがあります。ここには熟練技術者ならではの高品質な機械加工・修理加工があり、それを代々伝承していく環境で次世代の技術者が育っています。

技術の真ん中に人がいる。そう考える東京ノッズルは、各種工作機械と熟練技術者のコンビネーションこそ、機械加工を支える財産であると確信しているのです。

これまでに加工・製作したものには難加工とされるプランジャーリードやシャフトをはじめ、ネジ再生部品や加工に必要な治工具および各種テスト治具などがあります。

少数ロットや1点ものの加工からサンプル品を忠実に再現する加工まで、お客様のリクエストに柔軟に対応することが可能です。東京ノッズルの熟練の機械加工技術を幅広い用途に活用していきます。

東京ノッズルでは再生修理した各種部品の品質管理を徹底するためにトレーサビリティを重視。プランジャーやピストンなどで重要となるクリアランス計測の精度を高めるための測定環境を整え、専任の測定者を置くなど、信頼性の高い計測サービスを目指しています。

整備品質は計測から。お客様に安心していただけるよう、確かな計測をお約束します。

プランジャーやピストンなどのエンジン組み込み部品は、ミクロン単位でのクリアランス調整が欠かせません。東京ノッズルでは計測環境や設備を整え、計測の品質管理を徹底しています。

計測誤差をなくすためにエアーマイクロメーターを使用し、計測の際には計測室の温度を一定に保ち、専任の計測スタッフが記名式で実施。計測する部品も定めた温度で安定させたうえで計測を行い、計測値の信頼性を高めています。

再生部品の品質管理ではクリアランス管理の他に、硬度管理、表面粗さ管理も重要です。東京ノッズルでは専用の測定器を使用して硬度の測定や表面粗さの測定サービスを実施。それぞれの測定環境を整え、専任の測定スタッフを配して測定値の信頼性を高めるように努めています。

創業から約70年。東京ノッズルはディーゼルエンジンの噴射装置のメンテナンスを手掛けてきました。船舶を熟知し、心臓部であるエンジンを常に最高の状態に保つ。その使命感でお客様に“TOKYO NOZZLE PRIDE”を提供してきたのです。

東京ノッズルが生み出すPRIDEのひとつひとつには、長年培ってきた整備技術と一人ひとりの情熱が詰まっています。2つの地域で育まれた整備ノウハウと、次世代を見すえたお客様サービスのカタチがここに凝縮しています。

経験は裏切らない。情熱はすべてを可能にする。人こそ技術と考える東京ノッズルは、この信念のもとにメンテナンスを行っています。経験に裏打ちされた技術力と日々の情熱で1点1点の部品を整備・修理する。お客様のスケジュールを念頭におき、さまざまな要求に臨機応変に応える。

長年培った整備技術とプロの誇りを人から人へ伝承し、高品質にこだわる職人としての姿勢を育む。東京ノッズルは熟練職人の手仕事でエンジンの部品ひとつひとつに安心を上乗せし、信頼を磨き上げていきます。

機械は嘘をつかない。高品質な整備サービスの提供には、整備目的に応じた最適な機械が不可欠です。機械は整備の品質を安定させるばかりでなく、効率化を実現し、サービスの幅を広げます。東京ノッズルが手掛ける整備の根幹には、お客様の安全を守るという大前提があります。

メーカー認定整備工場として信頼性の高い整備サービスを提供する。そして一方では、従来の整備方法にとらわれない特殊機械を使用して新たな価値をつくる。機械の可能性を追求することは、お客様に安心・安全を約束することに通じるのです。

地域が強みを磨く。三崎と尾道2つの工場は、各地域で求められるサービスを高品質に提供しています。船舶のエンジンを長年整備してきた経験をもとに、現在ではプラントなど陸上施設のメンテナンスや修理、機械加工も行う三崎工場。日本の造船施設の約70％が集中する瀬戸内地域を代表する整備工場として様々なニーズに応える尾道工場。

2拠点の連携により、お客様の急なトラブルにも柔軟に対応し、広域なアフターサービスを実現していく。東京ノッズルは、2つの工場の豊富なサービスラインナップを活かした対応力でお客様の期待にお応えします。

安全への想いが世界を結ぶ。東京ノッズルは海外でもお客様に整備・修理サービスを提供できるよう、FUEL INJECTION NETWORK（FIN）に参加しています。

FINはイギリス・ドイツ・オランダ・シンガポール・韓国・日本・アメリカの船舶整備会社が業務提携し、世界のあらゆる地域で高品質な整備サービスを提供するために発足したネットワークです。世界中を運航する船舶は必要な場所で必要な整備を受け、必要な部品を入手でき、より計画的な安全航行が可能になりました。